記事内では、型番を見分けやすく色分けしています。
EE-DG35(容量3L) / EE-DG50(容量4L)
象印のスチーム式加湿器を調べ始めると、多くの方が立ち止まるポイントがあります。
「見た目がよく似ているEE-DG35とEE-DG50は、何が違ってどちらを選べばいいの?」という疑問ですよね。
仕様表を見ると、水の容量は3.0Lと4.0Lで1Lもの差があるのに、強運転の目安時間はどちらも「約8時間」と案内されています。
「お水がたくさん入るなら、そのぶん長く動くんじゃないの?」と不思議に感じる方も多いはずです。
実はこの2台、動く時間の長さではなく、1時間あたりにお部屋へ届ける蒸気の量が違います。
選ぶときは運転時間の長さではなく、加湿したいお部屋の広さと建物の構造に注目するのが確実です。
お部屋の広さと建物の構造に合わせて選びましょう
選ぶ基準はどちらが優れているかではなく、「加湿したい部屋の広さと建物の構造」です。
お部屋が木造和室かプレハブ洋室か、建材や気密性によって適したモデルが分かれます。
- EE-DG35:目安は木造和室〜6畳、プレハブ洋室〜10畳。定格加湿能力350mL/hで個室や寝室をほどよく加湿したい方に向いています。
- EE-DG50:目安は木造和室〜8畳、プレハブ洋室〜13畳。定格加湿能力480mL/hのパワーで広めのリビングや寝室を加湿したい方に向いています。
注意したいのは、「水がたくさん入るから長く動く」わけではない点です。
強運転時の公称目安時間はどちらも約8時間(室温20℃・満水時)で共通ですので、運転時間の長さではなく、必ずお部屋の広さや環境に合わせて選んでくださいね。
なぜ容量が違うのに「強で約8時間」と同じなの?加湿量とタンクの仕組み
3.0Lと4.0Lの差は「運転時間の長さ」ではなく「蒸気のパワー」
まず一番の疑問である、タンクの容量と運転時間の関係から整理していきましょう。
本体に入る水の量は、EE-DG35が3.0L、EE-DG50が4.0Lです。
これだけを見ると、4.0L入るモデルのほうが長い時間加湿できるように感じられますよね。
ですが、同時に確認したいのが定格加湿能力(1時間あたりに出す蒸気の量)の違いです。
EE-DG35が1時間に350mLの蒸気を出すのに対し、EE-DG50は1時間に480mLの蒸気を送り出します。
つまり、タンクが大きいモデルは「水が多いぶん、よりたくさんの蒸気を勢いよく出している」ということなんです。

そのため、満水から強運転で使い切るまでの時間は、どちらも公称目安として約8時間(室温20℃・満水時)となります。
中運転なら約16時間、弱運転なら約32時間という目安時間も、両機種で同じ設定です。
給水の回数を減らす目的で選ぶと判断を誤る注意
「容量が大きいモデルを選べば給水の回数が少なくて済む」と期待して選ぶのはおすすめできません。
強運転の約8時間は室温20℃・満水時のメーカー公称目安であり、実際の水の減り方はお部屋の温度や使い方によって変わります。
あくまで「お部屋にどれくらいの加湿量が必要か」を基準に選ぶのが失敗しないポイントです。
【木造?プレハブ?】お部屋の広さと構造から選ぶ基準
建物の構造によって目安となる畳数が大きく変わる
では、具体的にどちらを選べばよいのでしょうか。
最も分かりやすい判断基準が、お部屋の「木造和室かプレハブ洋室か」という建物の構造です。
メーカーが案内している適用床面積の目安を整理してみましょう。
- EE-DG35:木造和室なら〜6畳(10㎡)まで/プレハブ洋室なら〜10畳(16㎡)まで
- EE-DG50:木造和室なら〜8畳(13㎡)まで/プレハブ洋室なら〜13畳(22㎡)まで

同じ加湿器でも、木造とプレハブで対応する畳数が大きく異なるのには理由があります。
木造のお部屋は壁や畳などの建材が湿気を吸い込みやすく隙間も生じやすいため、空間を加湿するのにより多くの蒸気が必要です。
一方、気密性の高い洋室は湿気が外へ逃げにくいため、少ない蒸気でも広めのお部屋に対応できます。
ただし、マンションなどの集合住宅であっても建材や間取りによって環境は異なりますので、ご自宅のお部屋の構造を目安として確かめてくださいね。
境目の広さや暖房環境を確かめるポイント
もしお部屋の広さが適用床面積の境目(洋室10畳前後など)にあるなら、普段使っている暖房器具や換気の状況にも注目してください。
エアコン暖房のように空気が乾燥しやすい環境では、加湿量に余裕を持たせてEE-DG50を選ぶ考え方もあります。
ただし畳数の表示はあくまで目安であり、実際の湿度到達を保証するものではありません。壁や床の材質、換気の状況なども合わせて考慮してくださいね。
主要スペック比較表で見るEE-DG35とEE-DG50
ここで、EE-DG35とEE-DG50の主な公称スペックを一覧表で確認してみましょう。
共通している部分と、はっきりと異なっているポイントが一目で分かります。
| 比較項目 | EE-DG35 | EE-DG50 |
|---|---|---|
| 定格加湿能力(mL/h) | 350 | 480 |
| 木造和室の目安(畳) | 6 | 8 |
| プレハブ洋室の目安(畳) | 10 | 13 |
| 強の連続加湿(約時間、20℃・満水) | 8 | 8 |
| 水の容量(L) | 3.0 | 4.0 |
| 加湿時の消費電力(W) | 305 | 410 |
| 高さ(約cm) | 32.5 | 36.5 |
| 本体質量(約kg) | 2.7 | 2.9 |
| 加湿時運転音(約dB、型番別一覧) | 29 | 30 |
電気代・本体サイズ・置き場所の注意をチェック
加湿時の消費電力は305Wと410W!湯沸かし時はどちらも985W
日常的に使う家電だからこそ、消費電力の違いも気になりますよね。
蒸気を出しながら加湿しているときの公称消費電力は、EE-DG35が305W、EE-DG50が410Wです。
加湿能力が高いぶん、EE-DG50のほうが加湿中の電力も大きくなります。
ただし、最初にお湯を沸かす「湯沸かし立ち上げ時」の消費電力は、どちらも共通して985Wです。
実際の電気代は、室温やお部屋の広さ、運転モード、1日に給水して立ち上げる回数などで変動するため、公称値だけで固定計算して断定することはできません。
それでも、個室で電力を抑えて使いたいならEE-DG35のほうが負担を抑えやすいという目安になります。
底面サイズは共通で高さが4cm差!設置場所の安全性を確認
続いて、置き場所に関わる本体のサイズ感を確かめてみましょう。
底面の幅と奥行きは、どちらも約24×27.5cmで共通です。
設置に必要な床や台の面積は変わりません。
本体の高さはEE-DG35が約32.5cm、EE-DG50が約36.5cmと、高さに4cmの差があります。本体の重さも約2.7kgと約2.9kgで、わずか0.2kgの差です。
ここで注意したいのが置き場所です。象印の加湿器FAQでは、壁や天井、家具の近くや不安定な置き場所を避けるよう案内されています。
棚の中やローテーブルの下などの狭い空間には置かず、蒸気が周囲に当たらない安全な場所を確保してくださいね。
運転音の数値とタイマー・セーブ機能
寝室で使うときに気になる運転音についても確認しておきましょう。
型番別の公式ラインアップ表では、加湿時の運転音はEE-DG35が約29dB、EE-DG50が約30dB(製品ページの共通説明では約30dB)と案内されています。
1dBというごくわずかな差であり、体感の音の大きさを決定づけるものではないため、音の静けさを理由にどちらかを選ぶ必要はありません。
また、タイマーや機能面も共通しています。
どちらも入タイマー(4・6・8時間)と切タイマー(1・2・4時間)を備えており、生活リズムに合わせて使えます。
お湯を沸かす音を抑える「湯沸かし音セーブ」も搭載されていますが、満水時は最初の湯沸かし時間が約10分延びること、そして加湿中や再沸とう中の音は変わらない点には留意してくださいね。
今使っている加湿器からの買い替えは必要?
今の加湿器でしっかり足りているなら、無理な買い替えは不要
ここまで新モデルの違いを整理してきましたが、一度現在の状況を振り返ってみてください。
「いま家にある加湿器で、何か具体的に困っていることはあるかな?」ということです。
もし現在お使いの機種で湿度が足りていて困りごとがないのであれば、無理に新しい機種へ買い替える必要はありません。
手元にある加湿器をお手入れしながら大切に使い続けるのも、十分に賢い選択です。
50サイズを検討中でデザインも重視したい方へ
もし「広めのお部屋用に50サイズを選ぼう」と決めた方の中で、お部屋の雰囲気に馴染むデザイン性も重視したいという場合は、象印のSTAN.シリーズであるEE-FA50も比較候補に入ってきます。
当サイトでは、EE-DG50とEE-FA50の使い方や外観の違いを詳しく比較した記事も用意していますので、50サイズの中で迷ったときは参考にしてみてくださいね。
まとめ:あなたのお部屋に合う1台の選び方
迷ったときの選び方チェック
選び方の最終判断ポイント
- EE-DG35が向いている人:木造〜6畳/プレハブ〜10畳の個室や寝室で使う方。加湿時消費電力が305Wと控えめで、高さ約32.5cmとコンパクトに設置したい方に適しています。
- EE-DG50が向いている人:木造〜8畳/プレハブ〜13畳の広めの部屋で使う方。定格加湿能力480mL/hのパワーで加湿したい方や、エアコン暖房などで乾燥しやすい環境におすすめです。
水の容量が違っても、強運転で使い切るまでの公称目安はどちらも約8時間(室温20℃・満水時)です。
タンクの数字だけに惑わされず、「使うお部屋の広さ」と「建物の構造」を基準に選ぶことで、ご自宅に合った1台が見つかります。
ご自身のお部屋の環境に合わせて、納得のいく加湿器を選んでくださいね。
EE-DG35 ホワイト・本体単品
個室に合う加湿量350mL/h。容量3.0Lのスチーム式
木造和室6畳・プレハブ洋室10畳までが目安となる、個室向けのモデルです。フィルター不要の広口容器でお手入れしやすく、蒸気で加湿するスチーム式です。
EE-DG50 ホワイト・本体単品
リビングに合う加湿量480mL/h。容量4.0Lのスチーム式
木造和室8畳・プレハブ洋室13畳までが目安となる、広めのお部屋向けモデルです。フィルター不要の広口容器でお手入れの手間が少なく、加湿量480mL/hを備えています。
出典・参考資料
仕様の確認日:2026-09-30




