記事内では、型番を見分けやすく色分けしています。
NP-TSP2(2026年モデル) / NP-TSP1(2021年モデル)
賃貸でも工事不要で設置できるタンク式のスリム食洗機に、新型の NP-TSP2 が登場しました。
従来モデルの NP-TSP1 と比べると、本体の大きさや標準の食器容量(24点)は同じに見えるため、「具体的に何が変わったの?」「どちらを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
結論:日常の洗い物と重視するポイントで選ぶ
- 水筒ホルダーやフライパン収納、水洗い後の軽い食器を約26分で洗いたいなら NP-TSP2 が便利:朝のマイボトル洗いや夕食後の片付けを効率化したい方に合います。
- 耐熱60℃以上90℃未満のプラスチック容器を乾燥まで洗いたいなら NP-TSP1:専用の「低温ソフト」コースを備えています。
油汚れのべた付きや水滴が残る場合もありますが、乾燥工程までまとめて任せたい方に向いています。 - すでに旧型をお使いで特に不満がない場合:標準の使用水量や消費電力量の公表値は同等のため、そのまま使い続ける選択が合理的です。
選ぶ際の注意点として、新型の NP-TSP2 も耐熱60℃以上のプラスチック食器を「スピーディ」で洗えますが、水洗い後の軽い汚れ向けで乾燥は含まれません。
また、ドア開閉時の上部最大奥行は新型が約433mm、旧型が約386mmと異なるため、設置場所の寸法もあらかじめ確かめておきましょう。
主な仕様の違いを一気に見比べる
まずは、2台の基本的なスペックと公表されている数値の違いを確認してみましょう。
食器点数や使用水量といった土台の性能を共通にしつつ、運転コースやかごの形状に工夫が加えられています。
| 比較項目 | NP-TSP2 | NP-TSP1 |
|---|---|---|
| スピーディ | 約26分(洗い・すすぎのみ) | 非搭載 |
| 低温ソフト | 非搭載 | 搭載 |
| 80℃すすぎ | 搭載(約7~15分追加) | 非搭載 |
| タンブラー&ボトルホルダー | 搭載 | 非搭載 |
| 食器点数 | 24点 | 24点 |
| 庫内容積 | 約36L | 約36L |
| 本体寸法(幅×奥行×高さ) | 約550×341×600mm | 約550×341×600mm |
| ドア開閉時の最大奥行(上部) | 約433mm | 約386mm |
| ドア開閉時の最大高さ | 約712mm | 約712mm |
| 製品質量 | 約18kg | 約19kg |
| 標準使用水量(タンク給水・汚れレベル2) | 約9L | 約9L |
| 消費電力量(汚れレベル2) | 約670Wh | 約670Wh |
| 運転時間(汚れレベル2・50Hz/60Hz) | 約93分/88分(乾燥30分を含む) | 約93分/88分(乾燥30分を含む) |
| 運転音(50Hz/60Hz) | 約39dB/41dB | 約39dB/41dB |
買い替えると、電気代や運転音は変わる?
標準使用水量(約9L)や消費電力量(約670Wh)、標準運転音(約39dB/41dB)の公表値は同等です。
実際の請求額や体感の音は使用環境によって変わりますが、公表値のうえで省エネ性や静音性に劇的な差はありません。
そのため、お使いの旧型が正常に動いていて困っていないなら使い続ける選択が合理的です。新旧を選ぶ際は、毎日の洗い物の種類やコースの使い勝手を見極めていきましょう。
プラスチック容器や耐熱食器の洗いやすさで選ぶ
低温ソフトがない新型でもプラスチック食器は洗える?
新型の NP-TSP2 でも耐熱温度60℃以上のプラスチック食器を洗えます。
仕様表に「低温ソフト非搭載」とあると、熱に弱い容器がすべて手洗いになるのかと心配になりますよね。
耐熱90℃以上のプラスチックであれば通常コースで洗えますし、耐熱60℃以上90℃未満の容器についても、取扱説明書ではスピーディコースを選んだ場合に限り洗える例外が設けられています。
ただし、この例外には知っておきたい条件があります。
スピーディコースは「つけ置き洗いや水洗い後の軽い汚れ」を想定した運転であり、油汚れをしっかり落とす設計ではありません。
しかも約26分の運転(洗い約12分+すすぎ約14分)には乾燥工程が含まれないため、洗い上がった後に水滴を拭き取る手間がかかります。
スピーディで洗えるなら旧型と同じ感覚で使える?
普段の使い方によっては旧型と同じ感覚で使えるとは言えません。
旧型の NP-TSP1 にある「低温ソフト」は、耐熱60℃以上90℃未満の容器を乾燥工程まで通して運転できるのが特徴です。
ただし低温で洗浄するため、油汚れのべた付きや水滴が残る場合もあります。
それでも、耐熱温度が低めの保存容器が多く、乾燥工程までまとめて任せたい方には見逃せない違いになります。

80℃すすぎで変わるのは?
一方、新型の NP-TSP2 だけに搭載されたのが「80℃すすぎ」です。
最終すすぎの温度を約80℃まで引き上げる機能で、標準の運転時間に約7〜15分追加して使います。
洗い上がりをよりスッキリさせたいときや、陶器や耐熱ガラス製の食器を気持ちよく仕上げたい場面で活躍してくれます。
高温すすぎを使うときの注意点
80℃すすぎを使う際は、食器の耐熱温度への配慮が欠かせません。耐熱90℃未満のプラスチック食器には使用できないため注意が必要です。
また、洗浄工程の全体が80℃になるわけではありません。
なお、洗浄による除菌機能(ストリーム除菌洗浄)自体は新旧どちらの機種にも備わっていますが、消毒や滅菌を保証するものではないことも心に留めておきましょう。
洗浄時間とコースの使い分けで選ぶ
約26分のスピーディでいつもの食器洗いが終わる?
「約26分で洗えるなら、毎日の片付けがあっという間に終わるかも」と期待したくなりますが、普段の夕食後の食器をそのまま26分で乾燥まで完了できるわけではありません。
スピーディコースの内訳は「洗い約12分+すすぎ約14分」のみとなっており、通常のコースに含まれる乾燥工程(30分)が省かれています。
食後すぐに洗う標準的な「汚れレベル2」を選んだ場合、運転時間は新旧ともに約93分/88分(乾燥30分を含む)かかります。
新型のスピーディは、「コップやすぐ使いたい小皿をサッと水洗いしてから短時間で片付けたい」「在宅ワークの合間に運転音を短く済ませたい」というシーンで役立つ工夫として使い分けるのがぴったりです。
かごの構造とフライパン・ボトルの収納力で選ぶ
24点と「2人分+フライパン」はどう違う?
新型の NP-TSP2 は、上かごをコンパクトに畳むことで、庫内奥の有効奥行が従来比で約40mm拡大しました。
これにより、「2人分の食器12点とフライパンなどの調理器具」をまとめてセットできる収納パターンが新たに提案されています。
下かごも食器の形状をイメージした丸みのあるデザインになり、初めて使う方でもお皿の向きに迷いにくくなっています。
ここで気をつけたいのは、庫内容積(約36L)や標準食器点数(24点)そのものが増えたわけではないという点です。
「4人分24点の食器に加えてフライパンも入る」という意味ではありません。
セットできるフライパンも「全長45cm以下・直径26cm以下・高さ6.5cm以下」と寸法が決まっており、食器の形状や組み合わせによっては入らない場合もあります。
水筒は旧型では洗えない?
では、専用ホルダーがない旧型の NP-TSP1 では水筒を洗えないのでしょうか。
旧型には専用ホルダーが備わっていませんが、それだけで水筒が一切洗えないと決まるわけではありません。
マイボトル本体やフタなどの部品が食洗機に対応しているか、庫内のスペースに収まるかといった条件を満たしていればセットできる場合もあります。食器側の対応表示とかごの寸法をあらかじめ確認しておきましょう。
そのうえで、新型の NP-TSP2 にある専用の「タンブラー&ボトルホルダー」は2本分新設されました。
長いボトルを立ててセットしやすくなっているため、通勤や通学でマイボトルを日常的に使うご家庭には助かる工夫ですね。
なお、洗う前にはホルダーの寸法だけでなく、水筒本体やフタ、パッキンが食洗機に対応しているかをしっかり確かめておきましょう。
置き場所と給水方法の注意点を確かめる
旧型と同じスペースにそのまま置ける?
ドアを閉じた状態の本体の大きさは、新旧ともに約 幅550×奥行341×高さ600mmでまったく同じです。
ただし、ドアを上に開けたときの最大奥行(上部)は、新型が約433mm、旧型が約386mmと、新型の方が約47mm手前へせり出します。
ドア全開時の最大高さは約712mmで共通ですが、設置説明書では設置面から72cm以上の高さ空間、左右と後方に各0.5cm以上、熱源から15cm以上離す距離が定められています。
上部の吊り戸棚や照明、水栓のレバーと干渉しないか、旧型からの買い替えであっても設置図をもとに測り直しておくと安心です。
蒸気による結露対策や排水ルート、アース線の接続、単独コンセントの確保も事前に確かめておきたいですね。
新型も後から分岐水栓へ切り替えられる?
どちらのモデルもタンク給水と分岐水栓給水の両方に対応しており、新型でも後から分岐水栓接続へ変更できます。
「賃貸の間は工事不要のタンク式で使い、将来引っ越した際に分岐水栓へ切り替える」といった使い方ができるのは心強いポイントです。
分岐水栓に変更する場合は、別売の分岐水栓金具とその取り付け工事、給水ホースが別途必要になります。
タンク式として使う場合は、付属の給水カップを使って毎回約9L(約4.5杯分)の水道水を本体下部の給水口へ注ぎます。
上部給水と違って低い位置から楽に注げますが、毎回の給水作業自体は発生します。
また、給水工事が不要であっても、排水ホース(約1m)をシンク側へ伸ばして固定する作業は必須ですので、排水ルートもあらかじめ確保しておきましょう。
まとめ:あなたの使い方に合うのはどっち?
失敗しない選び方のチェックポイント
日頃の片付けで何を一番重視したいかによって、選ぶべきモデルが明確に分かれます。
- NP-TSP2 がおすすめな方:マイボトルの固定ホルダーやかごの奥行拡大で調理器具のセット性を高めたい方、水洗い後の軽い食器を約26分でサッと洗いたい方、80℃すすぎの仕上がりを重視したい方。
- NP-TSP1 が向いている方:耐熱60℃以上90℃未満のプラスチック容器を乾燥工程までまとめて洗いたい方。
油汚れのべた付きや水滴が残る場合もありますが、「低温ソフト」の運転内容を必要とする方に合います。
なお、旧型だから安く買えるとは限らないため、販売店の在庫状態や価格条件をそろえて見極めましょう。 - 旧型を使い続ける選択が合う方:すでにお持ちで、現在のかご配置やコース設定に困っていない方。
標準の使用水量や消費電力量、運転音の公表値は同等のため、故障などがない限りそのまま使い続けるのが合理的です。
どちらのモデルも、賃貸の狭いシンク横に置きやすいスリム設計と、工事不要ですぐに使い始められる手軽さは共通の大きな魅力です。
まずはキッチンのドア開閉スペースと、普段よく使う食器やタッパーの耐熱温度をチェックして、あなたの暮らしに無理なく寄り添う一台を選んでみてくださいね。
NP-TSP2 ホワイト・本体単品
ボトルホルダーやかごが使いやすく。軽い汚れの短時間洗浄や80℃すすぎに対応
ボトルを立てやすいホルダーやかごを備え、乾燥を含まない約26分のスピーディ洗浄や最終80℃すすぎに対応しています。耐熱60℃以上のプラスチック食器もスピーディで洗えます。
NP-TSP1 ホワイト・本体単品
乾燥工程を含む低温ソフトコースを搭載し、基本性能をしっかり備えた従来モデル
標準の電力量や水量、容量などの基本性能は新型と共通で、乾燥工程まで行う低温ソフトコースを備えています。耐熱60℃以上90℃未満のプラスチック製食器を洗いたいときに役立ちます。



